002
「泣き止んだ?」
「はい・・・」
あの後、私に学ランをかぶせてバイクに乗せてくれた雲雀さんは
以外と優しいんだと思う。
泣き止んだ私を見てそう、と微笑んで頭を一撫でしてくれたら
どこかに電話をし始めた。
「・・・あ、阿良々木暦?たぶん僕の所に怪異がいるんだけど・・・うん、
は?知らないよ。・・・それならいいよ、うん、・・・分かったよ、すぐ行く」
「えぁ、の・・」
「何ボサッとしてるの、いくよ」
電話が終わったら座ってコンポタージュを飲んでる私の腕をつかんで
またバイクに乗る。
え、ちょっと待ってください。そのバイク時速何キロで走ってますか?
ちょ、私絶叫マシン嫌いなんですよ?
え、あ・・・エンジンかけないで、・・!い、いやああああっ
なんてココロの中でしかいえなくて、雲雀さんにぎゅう、としがみつくことしかできなかった。
「・・・、離してくれる?」
「む、無理です・・!こ、腰が抜けました・・!」
その結果腰が抜けて雲雀さんに運んでもらうことになりました。
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