002

「・・・」




あの事件以来、私は怯えるように暮らした。
何故なら私の視界には狐が、必ずどこかにいるのだ。

他の人には見えない狐。
それは私を怯えさせるには十分で。


(最悪。)


怯えて暮らすようになってしまったのだ
それどころか、夜になると狐の耳と尻尾が出てきて目が赤くなってしまうため、
部活にも参加ができなくなり、退部もしてしまった。

親は出張が多いためばれていないが
バレるのは時間の問題だと思う。

とにかく私は多分、世間でいう化け物になってしまったんだと思う。




[ 2/10 ]

[] []
main
[しおりを挟む]



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -