002

「・・・キスショットいるんじゃろ?・・・いや今は他の名前かえ?」

「・・・」






白弧さんがスゥ、と目を細めたと思ったらビュッと尻尾が
僕の真横をかすって影に刺さる。
驚きを隠せず動揺を見せれば影から忍がすぅ、と出てくる。

その忍の姿をみて白弧さんはほぅ、と目をさらに面白そうに細めて
「ずいぶんと背が縮みよったのぉ」と忍に言い放つ

すると忍がビュッと僕の肩を踏み台にして白弧さんのところにつかみかかった。

その後はスローモーションにしか見えないほど、



印象的で、幻想的だった。






「ほぉ、その姿じゃパワーはないのぉ」

「・・・ッ」

「ほれほれ、まぁ少しは落ち着けばどうじゃ?
 私はキスショットと喧嘩にしにきたわけでもないし、いがみ合おうともおもっとりゃせん」

「   」

「!まぁそんなこと考えなさんな、暦・・・と申したか?キスショットを影にもどしてはくれんかのぉ?」

「えっ、あ、はい!」





忍戻ってくれと頼めば忍は何故!?と言いたげにキッとこっちを睨み
ケラケラ笑ってる白弧を再び睨む。
だけど僕がもう一度頼めば罰の悪そうな顔をして影にスゥと溶け込んだ。

いつ見ても不思議で仕方がない光景だけど、今は少し保留にしとこう。






「すまんのぉ!懐かしい奴を見つけたんでの、少し遊んでしまってのぉ」

(今のが遊びなのか!?)






少し引きつつも大丈夫です。と返せば
あぁそうじゃった。本題だったのぉ、と思い出したように
口もとに人差し指を乗せる。
昨日じゃないと分かってても、少しかわいいと思ってしまったのは秘密だ。
とくに戦場ヶ原には。








「これから話すのは、昨日の過去じゃ。精々心して聞け」


_________________

*次はやっとの主人公の過去!約束とは何でしょうねー
 ひばりさんは怪異に会ってることも判明しました。読みずらくてすいません。
 最後に主人公(?)が唇に人差し指を乗っけて思い出すシーン


だれか書いてくださいorz((

[ 10/10 ]

[] []
main
[しおりを挟む]



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -