「一体俺はどうしたら良いんでさあ」

珍しく頭を抱えることになって参る。わしゃわしゃと自分の髪をかき混ぜて小休止。

「死ねば?」

「土方さん、未成年の喫煙問題って案外軽く見えて重いもんなんですぜ?」

「何となく先は読めた。皆まで言うな」

保健室のカーテンから、はらりと覗く空を眺めて策を練る。

「おい、仮病が寝るな」

「高杉先生、どうせ保健室のベッドなんか誰も使っていねえでさあ」

「今お前の目の前に腹痛で苦しむ山崎は見えねえのか?」

話を飛躍させてみよう。俺を見る彼女の目つきは熱を持っていた。気がする。あいつ、まさか俺が好き、なのか。

「そんなベタはねえだろうよ沖田」

「いや、わかりやせんぜ。最近の女子ってのは奥手に出来てまさあ」

「じゃあ、かけてみろよ」

「何を」

「カマだよ、カマ」


(つづく、続く、つずく)



BGM by
Rock That Body/Black Eyed Peas


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