短編![](//img.mobilerz.net/sozai/1174_b.gif)
※…背後注意
◎…その他
林檎タルトの誘惑
セバスチャンの声が響き渡る。
それは歌声などではなく…
「坊ちゃん!またつまみ食いをしましたね!?」
「僕に怒っているのか?」
「当たり前です!」
坊ちゃんを叱る声だった。
「僕の目の前に置いてあったんだ。食べるにきまってるだろう?」
僕に食べてともいってるかのような林檎のタルト。
食べなくてどうするんだ。
「ちゃんとおっしゃってください、何が食べたいとか…」
セバスチャンが困った顔をする。
面白い。
「だったらお前を喰わせろ。」
「…私でよろしければ、差し上げますよ?」
奴はにこりと笑い、
僕の方を見た。
「嫌ならいい。別にお前は僕の執…」
「坊ちゃんの執事ですよ?それが何か」
「いや、いい。わかっているならちゃんと…んんッ!?」
奴の柔らかい唇が触れる。
「…ッお前は」
「そういう素直では無い所、好きですよ坊ちゃん。いつまでも、永遠に。」
=END=
2010.11.29
- 18 -
*back | neyt#
...Topへ
...〒mail