短編
※…背後注意
◎…その他

僕の執事は…変態だ。




ある晩、僕はなかなか寝付けなかった。



「おい、ホットミルクを持ってこい」

「…坊ちゃん、私のでよろしければどうぞ?」

「お前以外に作る奴がいるか。何当たり前なことを吐かしている」

「…私のですよね?」

「遂に頭がいってしまったか。だから、お前の他に誰が作るんだ!」



セバスチャンがニヤッと笑う。
嫌な予感がした。






チュッ






「…何故今キスが必要なんだ?」



その執事はクスッと笑う。



「坊ちゃん、貴方のご要望でしたから」




(僕がいつ言った?何をふざけているんだ、コイツは。)
シエルは思った。





「今申したではありませんか?“ホットミルクが欲しい”…と。キスをすれば、凄く勃起しますし、それに白い液…」

「何を言っているんだ!?ふざけるな!苦いにきまって…」

「苦いなんて…坊ちゃんもヤる気がおありのようで。もうキスをしてしまったのですから、取り消しは無理ですよ?」



セバスチャンは僕を見下ろし、微笑んだ。
コイツには、敵わない。




「…煽った坊ちゃんが悪いですよ?」

「お前の解釈がおかしいんだ!!そんなこと…ッ」







キスは甘い。
這わす指は熱い。


=END=
2010.12.18


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