Heartful Voice
店を出ると。
途端、冷たい風が頬を撫で。
思わず竦める肩。
白い息。
見上げた空は今にも泣きだしそうで。
「こら、降るな」
見上げたまま、ポツリ呟く。
暫しそのまま空を眺めて。
視線を前に戻すと、小さく息を一つ吐き。
「カップルは喜びそうや」
また呟きながら歩き出す街。
色取り取りの煌びやかな装飾と電飾。
そして、楽しげなクリスマスソングが流れる。
今日は、クリスマスイヴ。
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