日常
特別な1日が過ぎれば、また普段の生活が始まる。
平次の朝は早い。まだ明るくないうちに目覚め、シャワーを済ませて。キッチンへ向かって朝食の準備をする。
そして、新一の朝は常にゆっくり始まる。目覚める頃、窓の外はすっかり明るい。目覚めは常に平次の声。特に蹴り。稀におはようのキス。
新一が身支度を整えて部屋を出て来る頃、食卓に並べられているのは温い食事。今日の予定を話しながら、2人で食べる朝食。
これが。全く違う日常を生きてきた2人の、今現在の日常。
繰り返される、永遠と呼べる時。
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