桜の雨
「……つーか、友達の前はイヤなんじゃなかったのかよ?」
離れた唇。
まだ間近に居る瞳を細め見る。
「勝手にされんのはイヤや」
「どう言う理屈……」
「こーゆー理屈」
作られた、不満そうな新一の表情に。
もう一度口付けて。
離れた平次の瞳が笑うと。
新一のそれも嬉しそうに笑った。
桜の時期は、出会いの季節。
舞う花弁は祝福の雨。
明日は入学式。
ふたりのはじまり。
季節は春。
桜の花が美しい季節。
[ 127/289 ]
[
*prev
] [
next#
]
[
mokuji
]
[
しおりを挟む
]
「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -