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7 永遠をまもるため




ジェームズとリリーの子供は男の子で、名前はハリー。ジェームズそっくりだけど、目だけ、リリーと同じでした。
シリウスはハリーの後見人となりました。
ハリーが1歳になる少し前に、私とシリウスの子供が生まれました。名前は、アクイラ。その子もシリウスそっくりで、目だけ私の、緑の目でした。綺麗な灰色の目を継げなかったのは残念です。
よく見ればアクイラの目のほうがほんの少し暗いけど、同じ髪色、同じ目の色のハリーとアクイラは、まるで兄弟みたいでした。

私はそれでも、ジェームズたちの家で家政婦として暮らしました。
とても難しい話で、私もあまり理解できないことが、起きているらしいのです。魔法界では今、名前を呼んではいけないあの人、という、すごく強くて悪い魔法使いが、マグルやマグルから生まれた魔法使いを殺してしまっているんだそうです。そして、何やらその人に狙われているジェームズ一家は、ダンブルドアというおじいさんの魔法使い(ジェームズたちの通っていた学校の校長先生で、とても偉大な人らしい)に従って、たくさんの魔法で守られているこの家にずっといなければなりません。
私とシリウスは結婚していないし、シリウスたちの提案で、アクイラの存在は、私とシリウス、ジェームズとリリー、ダンブルドアしか知りません。しかしもしバレたら、確実に私とアクイラは殺されてしまいます。なので、私はジェームズたちと共に家にいることになったのです。

日に日にジェームズの機嫌は悪くなっていきます。私とリリーが頑張って励まそうとしたり、ハリーやアクイラと遊ばせたりしていますが、やはり家から出られないことがストレスなようです。

ハリーが1歳の10月、私はシリウスの新しい家に住み始めました。赤ちゃんの世話の仕方も大体わかり、この家の場所を知っているのは、私たちとジェームズ一家とダンブルドアだけです。魔法のことはまったくわかりませんが、どうやら、普通の人にはこの家の場所は分からないらしく、私も自由には出入りできないようです。









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