ごめんね、って何回謝っても謝りきれないと思う。


けして貴方に不満があったとか、飽きたとか、そういうわけじゃあないの。


ごめんね、って何回も謝ったら貴方は許してくれるかな?いつもの笑顔と優しさで「気にすんな」って言ってくれるかもしれない。…なんて、そんなのはきっと私のエゴだ。


好きだった、じゃない。今でも、大好き。


貴方が私をとても大切にしてくれていること、大きな優しさで包んでくれていること、サッカーに一生懸命なこと、何より私なんかを好きでいてくれること、私には勿体ないぐらい素敵な人だって分かってる。


「おい」


ごめんね


「なに考えてんだよ」
「ううん、なんでもない」


ごめんね、半田。


「名前」
「ん、う」


それでも私は、この熱にやられてしまった。


「名前」
「不動くん」
「愛してる」
「私も…」
「私も、なんだよ?」
「愛してる、よ」


ごめんね、優しさだけで足りなくなって。


私は目の前の不動くんから与えられる熱に、愛しさにも似た感情に、ただ身を任せているだけだった。ああ私の心が、




泣く



「名前」






(20100831)
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