駅のホームはいつも吐き気がする程人で埋め尽くされている。嘔吐物、ゴミ、埃、人、人、人。眩暈がしそうな現実と闘うには僕はまだ幼かったのだと言い訳をして、今日も毛布に隠れた。陽が怖くて閉め切ったカーテン。淡く光るノートパソコンのディスプレイ。出会い系サイト、自殺サイト、自己満足ホームページ、匿名掲示板。無機質な文字と非現実のような世界。罵詈雑言とナルシスト。汚い言葉に目を背ける。みんな死んでしまえばいい、と、打ちこもうとしてやめた。カタカタとキーボードが鳴く。僕はいつまでも美しいままでありたいのだ。



「みんな、消えちゃえばいいのに」



誰も気にしない僕の事。顔を隠して見ないフリをしよう。明日も晴れるって嘘吐きが言う。
僕はいつまでも美しいままでありたいのだ。





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