頭が痛いの。ずきずき痛むの。どうしてかしら、風邪は引いてないの。「少し寝た方がいいよ、ね?」優しく微笑んだ妹子の腰に抱きついた。格好悪く縋り付いた。離れてしまいそうで怖かった。このままどこか遠くの方に行きたかった。誰もいない世界が欲しかった。妹子と私だけの世界。誰もいらないの私には妹子だけでいいの。そんな事を言ったら妹子はまた、可愛らしい顔を歪めて泣きそうになって笑う。「そんな事言わないで」

頭が痛いの。ずきずき痛むの。どうしてかしら、風邪は引いてないの。きっと二人だけの世界は酷く歪んであの時の妹子の笑顔の様に嘘で隠されているんだろう。








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