「閻魔先輩、香水臭いです」

「今日も可愛いね」



私の言葉に答えずに、にっこりと笑って閻魔先輩は私の髪を撫でる。女物だろうか、甘ったるい香水の匂いが気に入らない。その手で触らないで、なんて、言えるはずもなくてされるがままになってしまった。



「ねえ、ちゅーしていい?」

「…、いやです」

「生意気」



強引に塞がれた口に、ビターチョコの甘さと苦さが広がる。ああ、気持ち悪い。



「俺さぁ、君の事、好きなんだよ?」

「誰にだって、言うくせに」

「…最近本当生意気だね」



ええ、反抗期なのです。










「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -