「沖田さん死んじゃうんですかねぇ」



大分やつれた沖田さんの頬に手を添えてみた。そんなに痛くはないけれど頭を叩かれた。見た目こそ苦しそうではないけれど、本当はとっても辛いんだろうなあ、沖田さんのさらさらの髪の毛を梳かしながら思った。沖田さんの机の上に散らばるたくさんのお薬。枕元に置かれた刀。この人は真選組の為に足掻くんだろうか。死にたくないと、だけどそれを悟られない様に、足掻いて足掻いて溺れていくの?



「死ぬの、怖いですか?」



沖田さんの翡翠色の瞳が揺らいだ。私を映してくれないその瞳に、真っ白な布団のシーツを映して、馬鹿じゃねぇの、嘲笑するように小さく笑った。弱々しく笑う沖田さんはもう一番隊の隊長なんかじゃなかった。



「でもどうせ死んじゃいますよ」

「黙れ」

「怖くても、沖田さんは死んじゃいますよ。真選組を残して、死ぬんですよ」

「黙れよ」

「一人で死ぬの。沖田さんはもう長く生きられない」



ぐらり、翡翠色が濡れる。涙も綺麗ですね、返答はなかった。
ねえ、あなたが怖いというならば、私は。




If you die so am I let's go heaven and sayhi




*ハイパーベンチレーション


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