いたいいたいいたいの。いたい。

痛くて痛くて痛くて仕方ないの。ますたーますたー、僕壊れちゃったみたいです。痛くて仕方ないから心臓を抜き取りました。それでも痛くておかしくなりそうです。頭も足も痛いのかもしれない。もう感覚が無くなり始めてた。邪魔だったので腕を足をもぎ取りました。咽返る錆びた鉄の様な匂いが鼻を突きました。声が出ない。息をしてるかもわからない。ますたー、痛いよ。声が出ないので喉に果物ナイフを刺しました。酷いノイズが耳触りでした。そういえばますたーが見えない。ますたー、どこ?必要ないので目を抉りました。まるで泣いているかのように血がたくさんでました。ねえ寂しいよ。怖いよ。ますたー?ますたー?痛いんです僕壊れちゃいましたメンテナンスしてください見捨てないで。



ま、す、たあ。



ますたーは息をしていませんでした。触れると壊れてしまいそうだったから、ぴくりとも動かないそれを、ただただ眺めてた。



みすてないで。



聞こえるか聞こえないか。辛うじて聞き取れる位小さな声が聞こえた。誰の声かは分からない。だって僕は声がないから。無くなってしまったから。人間は心臓がないと動かなくなってしまうけれど、僕は機械だからへいき。目の前で倒れている女の人は誰だろう。分からないけれど、惹かれてしまう。冷たい唇にキスをした。



きみとぼくを交換しませんか?






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