マスター可愛いよマスターマスターマスターマスターマスター名前さん(きゃーっ名前呼んじゃった!心の中でだけど!御名前も素敵!)。マスターの綺麗な髪の毛に触れたいシャンプーしてあげたい。白い肌を撫で回したい。マスターのほっぺにちゅうしてあげたい!ミクと同じで違う華奢な体を抱き締めたいけど、ミクは馬鹿みたいに力強いからマスターが折れちゃいそうで怖い。



「ミクちゃん怖いから」



だらだらと流れる鼻血をマスターはティッシュで拭ってくださった。マスターの!手が!ティッシュ越しにミクの鼻に!きゃーきゃーと悶えていると、マスターは呆れたようにため息を吐いて、変態さんめ、とその凛とした透き通る綺麗な声でミクに言葉をくれた。



「マスター、あんまり誉めないで下さい。嬉しすぎて昇天しちゃいます」

「どこが誉め言葉だったかなぁ」

「きゃー!マスターその首を傾げる仕草最高です!!」



煩いわ。マスターはミクの額を軽く叩いてキッチンへ行ってしまった(マスターの手がミクに直接うううう!)。あぁマスター、ミクのこの気持ちに気付いてください。ミクは女の子同士だろうが気にしません。マスターが人間でミクが機械だろうと気にしません。何故ならマスターをあいしているから!!



「ミクちゃん、プリン食べる?」

「!!食べます!!」



マスターは両手にプリンとスプーンを持ってきてミクの向かい側のソファーにすとんと座る。マスターの隣に移動すると、マスターは狭いよ、と笑った(写真撮りたい)。



「今日ね」

「はい」

「ミクちゃんの新曲できたよ」

「本当ですか!?嬉しい!!」

「だからね、」



明日は一日中レッスンだね、マスターはそう言ってミクの頭を優しく撫でた。一日と言わずに一週間でも一ヶ月でも一年でも、と思ったけれど、口には出さなかった。マスターに撫でられた所が温かくてでも顔は熱い。マスター、一生付いていきます!




貴女が望むのなら壊れてしまったって構わない。
靴だって嘗めましょう。








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