綺麗な声が好き。形のいい唇が好き。白くて綺麗な肌も傷のない手もすべすべの足も好き。黒くてさらさらの髪も好き。
全部愛おしくてたまらない。
「名前ちゃん」
「あ、死んだ」
「えっ」
「ゲームの話ー」
こちらを見ようともしないで、再び自分の世界に戻っていく。俺、そのゲーム機になりたい。
ああ、ねえ、君が言うなら青酸カリ飲んでもいい。ヤらせてくれるなら身体中切り付けられても殴られても噛み付かれても文句言わない。塩酸ぶっかけられても構わない。風呂桶に水はって、顔突っ込まれたい。窒息死ギリギリまで首絞められたい。罵られたい蹴られたい殴られたい殺されたい。なぁ。
「ねぇ」
「何?」
俺を殺して、なんて言ったら引くかな。
「なんでもない」
名前ちゃんは誰かのものではないけれど、誰かのものではないから俺のものでもなくて、俺はただの、ともだち。隣でヘラヘラ笑ってる男が君のことを想いながら性的な妄想してるんです、なんて言ったらどんな顔するんだろう。引く?気持ち悪いって、蔑んでくれる?それとも私も閻魔が好きだよって?(ありえないかー)
だけどどちらにせよ俺、しあわせ。少年は
い
ぬ(という妄想です)