「だらしない」


ベッドにだらんと寝転がる閻魔の頭を軽く叩けば、「んふふ」嬉しそうに笑った。Mなの?「あはは、ちげーし」じゃあなんなんだよ。なんでそんなに嬉しそうなの。「ねー、」何。「ちゅーしていい?」やだ。「なんでよう」少し不貞腐れたように言って、噛みつくようなキスをしてくる。息ができなくて思わず声を漏らせば、「かわいー」頬に額に瞼に触れるだけのキス。閻魔、酒臭い。「そ?」どんくらい飲んだ?「えー…そんなに飲んでないよー」嘘吐け。「ねぇ眠い」甘えたように腰に絡みつく白い腕に見つけた痣を見ないフリした。閻魔。「なにー」好き。「え、照れるー」腰に回された腕が強く締め付けるから苦しい。痛いし。もうなんなの、こいつ。ねえ名前。「なに」好きだよ。「うん」私の背骨を折りたいんじゃないかってくらい強い力で締め付ける腕に、指を這わせば閻魔は笑う。




あなたはじぶんがくるっているとわらうのですでもちがいますそんなあなたをどうしようもなくころしてしまいたいくらいあいしているわたしもまた、っているのです。




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