■ ハンターさん逃走する

 どうもこんにちは。皆大好きスラックス厨のバリバリ前衛ハンター、※※※です。ただいま異世界でちょっとばかりピンチです。
 前回のおさらいをしておこう。柄の悪いお兄さんたちに絡まれたから取り敢えず音爆弾を放り投げた訳なのだ、私は。それでまぁそのお兄さんたちはどうにかなった訳だけど、代わりに何か兵隊さんっぽいのが釣れてしまいました。やったね※※※ちゃん、黄金ダンゴ使ったみたいに大漁だよ! って嬉しくないわ!
 なーんて一人でノリツッコミなんかをしつつ、私は逃走の為に全力失踪中。Rベタ押し。強走薬が切れない限りスタミナ減らないから逃げたい放題だ。
 上手いことバテてくれないかなーなんて思っているんだけど、相手は数が多くてなかなかそうもいかない。あっちからもこっちからも湧いてくるからジャギィの巣にでも迷い込んだ気分である。ドスジャギィ倒したらこのクエスト終了したりしないかなぁ。
 とか何とかあれこれ考えながらひたすら走りに走っているけど、正直自分がどこに向かっているのかはよく分かっていない。港がどっち方向なんだかもうさっぱりだ。武器らしい武器もないから対抗出来なくて、あのグリグリ目のオッさんめ許すまじ!とか思う。ミホークが駄目って言わなきゃスラックス担いできてたのに。治安がいいとか嘘八百じゃんあんにゃろう。
 左右に視線を走らせて追っ手を確認。右手から5人くらい、左手からも3…+6人が私目掛けてやって来る。ハンターに追われる大型モンスターの気分ってこんな感じなんだろうか。ちょっと狩り方考えちゃうなぁ。
 むーっと唇を尖らせながらポーチを漁り、後ろに向かって閃光玉を放り投げる。何か背後が眩く光ったのを大して確認もせずに更に走る。あ、ヤバい強走薬そろそろ切れそう。
 どっかで補給しなきゃ、と考える私の目の前に、何か大きなものが颯爽と飛来した。

「──ナルガたん!…と、げっ…ミホークまで」
「………何故海軍に追われている」

 現れたのは私の愛しのナルガたんで、私の特等席である背中に何でかミホークが乗っていた。な、ナルガたんが私以外を乗せるなんて…!
 喜びよりも悲しみに打ちのめされる私を溜め息混じりに一瞥し、ナルガたんからひらりと降りたミホークは背負っていた大剣を抜き放った。







私事ですがMH4でもやっぱり私はスラックス厨です。

14.2.19


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