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▼ 今日も元気にしてるかい?


サイタマに股間を殴られた(?)ソニックは、冷や汗をかきながら機能が失われてないか、トイレでチェックしていた。

「(あのハゲ……)」

小を済ませ、無事に小水を出すことができたソニックは満足げに頷いた。

「(よかったよかった……はっ!?)」

こっちの機能はいいとして、もう一つの機能は大丈夫だろうかと不安がわいてきた。だらだらと流れ出る冷や汗。どうしよう、一生たたなかったら、どうしよう。
ぐるぐるとした不安に襲われながら水を流しそのままトイレの外に出る。

「ただい……あーっ!!また勝手に人んちに入って!」
ちょっどなまえが帰ってきたところだった。荷物を抱えてどたどたとソニックの近くに寄ってきた。思わず笑顔になるソニック。ついでに両手を広げる。
「おかえりなまえ!」
「ただいま!……じゃなくて!あっ、ほらまたトイレの便座上げたままにしてるー、なんで一人暮らししてる男の人ってこれ下げないかなーもう」

ぐちぐちと何かを言われてるがまったくイライラしない。というかソニックの右耳から左耳へ、なまえの声は内容はすり抜けていってる。声さえ聴ければいいのだ、どうでもいい内容はほんとにどうでもいい。

にやりとしたままなまえを見つめてると、「なに?」と言って見つめ返してきた。そのまま、一分。お互いをただただ見つめる。

「(あ、大丈夫だ、こっちも元気だ。よかったよかった)」

ソニックはなまえになんでもないと言いながら自身の盛り上がった股間を確認して満足げに頷いた。


「なまえのせいでこんなことになってるんだが」ソニックが股間を指さす「これはどうにかできないか」
「知らないわよ、そんなのあんたが勝手にしたことでしょう」
「なまえの顔見てたらこんなことに」
「やめて。わたしの顔見ただけでそんなんなるならあんたの顔にぐるぐる目隠ししてやる」
「ほう……新しいな、新しい。そういうプレイはやったことなかった」
「なんでそーいうふうにとらえるかなぁ!!?」


「実はさっきかくかくしかじか……」
ソニックは先ほどまでサイタマといて、闘いの最中に股間を殴られ、男としての存命の危機だったと弁解のようなものをした。男性の中にもEDで悩む人はいるがそれはその人だ。ソニックの場合はただでさえ中性的な外見をしているのだから、ささやかでも『男の』シンボルが無事であってほしかったのだ。そして、それが無事でよかったことをなまえに力説した。

「もういっぺん蹴られて来い!!」

ソニック必死の弁解も、怒り心頭に発したなまえの耳には届かなかった。



14/10/30

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