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▼ パンツの日

「八月二日、今日はパンツの日かぁ」
「……」
「パンツの日かぁ」
「……だからどうした」
「わたし、ゾンビマンさんに初めて会ったとき、パンツ買ってきてあげましたよね」
「ああ、んで?」
「いやぁ、わたしも新しくかわいい下着が欲しいなと思いまして」
「それはなんだ、夜のためにとかか?俺はなまえが高校生のうちは手を出さないって決めたのにお前は乗り気なわけか?」
「違いますよ、純粋にかわいいんですよ下着屋さんで買う下着って。そういういやらしい目線無しでかわいいんですよ。お洋服感覚です。」
「はぁ……さすがに俺一人で下着屋に入るの無理なんだけど」
「わたしもゾンビマンさんには無理かなって言ってから気づいたんで、買いに行かなくていいです」
「そういやなまえ、お前は初めて会ったとき俺のパンツ一人で買ってきたんだよな、恥ずかしくなかったのかよ」
「えっ、そんなことしましたっけ?」
「とぼけんなさっき自分でも言ってたじゃねぇか」
「あれはスーパーで売ってるやつだったんでいいんです!!」



2013/08/02


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