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▼ プラナリア

「あ〜〜ああ、プラナリアになりたいな〜助けてドラちゃーん」
「青いロボットでもなまえをプラナリアにすることはできないだろうな、プラナリアってあれか、不死身で、ナメクジみたいな見た目したやつか」
「分類的にはヒルとかの仲間らしいですね、気持ち悪いですね」
「その気持ち悪いのになりたいのか?」
「不死身との代償です……仕方ないのです。言うならば、サイタマさんが強さの代償としてハゲになったようなもんです」
「今ハゲを否定したな」
「まぁまぁ、プラナリアは切っても切っても分裂して、新たな個体になるだけではなく、なんと!脳みそまで持っていて、頭部と尾部の区別を持ったまま再生するんですよ!どっかのアメーバとは大違いですね!」
「……おい、検索してみたんだけど、プラナリアの頭を三等分に切れ目をいれるとそれぞれが頭になるらしいじゃんか、八岐大蛇かよ」
「えっ……わたしのイメージしてた不死身と違う」
「そもそも、『自分』が分裂して大量の自分が再生するんだろ?昔のジーナス博士状態だぜ」
「……わたしが理想とする不死身はたった一つの自我を持ち、まっぷたつに割かれても、個体は増えず、依然一つのままで生きていけるというものなのに……ゾンビマンさんみたいな」
「俺はプラナリアより優秀ってわけか、照れるな」
「え?見た目ナメクジみたいなやつですよ、比べられて嬉しいんですか?」
「さっきまでお前プラナリア賞賛してたじゃねぇか!」

2013/07/28


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