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▼ 花嫁修行

「ゾンビマンさんがご飯食べ来るようになってから、わたし、これでも料理上達したんですよー?」
「もともと自炊してたんだろ?」
「まぁ、そうですけど、昔はテキトーでしたよ。作るのがめんどくさいときには弁当を買うかカップ麺食べてましたし。自分のためにおいしい料理を作ろうってはならないんですよねー、食べてくれる人のために、おいしい料理作るぞー!みたいな?モチベーションが、ね、上がるんです」
「へぇ、俺のためにか」
「ええ、そうですねー。あーこれで、花嫁修行もできるってことか、わたしたちは前よりはおいしいご飯が食べれるようになって、一石二鳥じゃない……どこにお嫁に行っても恥ずかしくないわ……!」
「えっ、なまえお前どっか別の誰かに嫁ぐのか」
「え?別のって誰の別の、ですか?ていうかこれものの喩えですよ」
「……もうなまえはたこ焼きだけ作れればいいから、そしてたこ焼き以外作れなくていいから」
「急にどうしたのゾンさん」


「(料理が上手くなって他の誰かに嫁ぐぐらいなら、たこ焼きだけしか作れないで俺と結婚してくれた方がいい。俺なら、毎日たこ焼きでも我慢できるし、なまえが作った飯毎日食べられるなら本望)」

「でもやっぱり、おいしいご飯で男性の胃袋掴んで惚れられるより、わたしが作ったご飯だから、ってなんでもおいしそうに食べてくれる人と結婚したいなー」
「へぇ……(結婚しよ)」


2013/07/04

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