仔犬探し
1〜3人シナリオ(ソロがやりやすい)
シティもどき
推奨技能→目星聞き耳
初心者向け、1時間程度
ロストなし(重要)発狂リスク低め
ボイセのみで回せるお手軽シナリオ(のつもり)
休日の昼間の話(PM1:00くらい)
探索者が探偵→探偵事務所に一人の少女が駆け込んでくる。「お願い、私の仔犬を探して!」
それ以外→どん、とあなたに誰かがぶつかってくる。少女。「ごめんなさい、私今犬を探してて…」
探索者が家の中にいる→聞き耳でばたばたと騒がしい音、それで外に出れば困ったような顔をした少女と遭遇。彼女は探索者を見かけると犬を探してほしいと頼んでくる。もし外に出なければどん、と扉に何かがぶつかる音。外に出てみると青い毛玉が遠くにかけていくのが見える。人間には追いつけないほどの速さ。地面には青い足跡がついており、それをたどると少女と出会う。少女は犬を探してほしいと頼んでくる。
少女の外見→黒髪に黒リボン、ゴシック系のワンピース。お嬢様っぽい。APP16。一人称わたくし。名前は橘亜音(あのん)で11歳。
犬の特徴→瑠璃色の毛をもつ仔犬でもふもふしている。イメージとしてはポメラニアンの毛色を青くした感じ。やんちゃで走ることが好き。尖ったものが好き。本気出すとめちゃくちゃ足が速くそうなると追いつくことは難しい。走っているときは青い足跡が付くがすぐ乾いて見えなくなる。
居そうな場所は?→家の周りは全部探したがあと行っていないのはいつも散歩に行く公園。珍しい犬だから怖い人に捕まっちゃったらと心配している。
公園
普通の児童公園で地面は砂が多い。休日にしては人が少ない、というかいない。
目星→青い足跡。乾きかけて薄くなっている。路地裏の方向へ向かっているようだ
路地裏に行くというと少女は不安そうな顔をする。
理由を聞く→路地裏は怖い人がいっぱいいるってお母様から言われたから行くのが怖い、と答えてくれる。
路地裏
薄暗い雰囲気で夜にはヤの付く自由業の方がうろついてそう。ガラスの破片や鉄パイプ、たばこの吸い殻などのがらくたが沢山転がっている。結構長い。
強制聞き耳→なんだか悪臭がする。刺激の強い悪臭。臭いのことを聞くと少女は首をかしげる(わからない)
(アイデア→鋭くとがったがらくたが見当たらない)
目星→路地裏の奥に駆けていく青い毛玉のような靄のような小さな塊を見つける。追いかけられそうにないくらい早いそれは、奥の方でふっと掻き消えてしまう。SANC0/1
目星クリティカル→毛玉が紫色の煌めく何かに吸い込まれるのを目撃する。SANC1/1d2
ここで少女が「神社の宮司さんにもらったから、もしかしたら宮司さんなら何か知ってるかも!」と言い出す。神社までは2q程度。
神社
さびれた神社。民家と間違われそうなほど小さい。鳥居の奥に境内と社務所がある。境内の前には大きな青い犬がいる。
犬→少女の背丈と同じくらいの大きさ(SIZ8)で全体的にしなやかな筋肉がついている。猟犬のようなイメージ。
神社につくと少女は一目散に犬に駆け寄り撫でたり頬ずりしたりとはしゃぐ。犬は少女に対して吠えることなくじっとされるがままになっている。
強制アイデア→刺激を伴う悪臭が強く漂っている。路地裏で聞き耳に成功している場合この臭いが路地裏で嗅いだものと同じであることに気づく。
このあたりで社務所から袴姿の若い男性が現れる。男性は親しみやすそうな笑みで何か用かな?と尋ねてくる。宮司とは彼のことだろう。
宮司→基本的に優しく嘘はつかない。心理学をした場合人間には理解できない思考回路だとわかってよい。この場合SANC1/1d3
名前を聞くと鳴海と申します、と丁寧に答えてくれる。APP18。
宮司に犬のことを話す→「ああ、あの仔犬か。それなら先ほどこちらに来たよ。どうも里帰りに来たみたいでね…帰ってくるとは思うけど、時間がかかってしまうだろう。ここで待つのもいいし、なんなら迎えに行ってもいい」
それを聞くと少女は探索者の方を見て「貴方が決めていいわ」という。(ただし少女は迎えに行きたくてうずうずしている。これは伝えても伝えなくてもいいし心理学情報にしてもいい)
迎えに行く→宮司は社務所の奥に二人を案内してくれる。奥の部屋の襖をあけるとそこには紫色に煌めく空間が広がっていた。紫色の中に同じく煌めく色とりどりの光の粒が揺蕩いゆっくり不規則に明滅している。美しくも怪しい現実味の欠けた光景にSANC1/1d3
宮司がこの中に入るにあたって壁には触れてはならない、沢山の犬たちがいるが彼らに危害を加えてはならない、という注意をしてくれる。仔犬は少女の飼っているもの1匹しかいないのですぐ見つかるだろうとも教えてくれる。
待っている→RPしてもいいししなくてもいい。宮司への質問等もできる。宮司は含みのある言い方はするが嘘はつかない。宮司が人間ではないと言えば彼は笑って肯定する。その上で犬のことを聞けば真相も教えてくれる。正体現してもいい。ニャルラトホテプの真の姿を見た場合1d10/1d100SANC
探索者が何かを話す場合熱心に聞いてくれる。
迎えに行くならハッピーエンド、待っているならノーマルエンド、待っていて宮司の正体を指摘すればN(ニャル)エンド
異空間
中も依然紫色に煌めき光の粒が壁や床、天井に漂っている。後ろを振り返れば社務所が見えるだろう。壁にはたくさんの写真が前方から後方に流れてくる。その写真は探索者の過去や現在の一場面であることに気づくだろう。そしてその中には見覚えのない、ただし自分とよく似た人物のものもある。SANC1/1d3
アイデア→これが自分の未来の姿であるということに気づくだろう。SANC1d2/1d4
少女も壁の写真を不思議そうに見ている。
奥に進むと少し広い空間に出る。そこには沢山の犬…否、犬に似た生き物がいる。大きいもの小さいもの、犬に近い姿のものから犬のようななにかと言った方が正しいものから様々だ。それらが遠巻きに空間をうろついている。
強制幸運(失敗)→中でも一番怪物に近い個体と目が合ってしまう。痩せた体に青い粘液を纏わせ、尖った舌をだらりと出した怪物。SANC1d3/1d20
発狂したら発狂の種類に関わらず幸運、失敗で犬に危害を加えてしまう。
写真に触れる、犬に危害を加えた場合予想外エンド
少女は奥の方へ行きすぐに仔犬を抱えて帰ってくる。そのまま現実世界へと帰れる
エンディング
ハッピーエンド→帰ってきたころにはもう夕方になっている。宮司はもう里帰りすることはないだろう、大切に育ててあげるんだよと少女の頭を撫でる。
少女を家に送る→少女を家である大きなお屋敷に送り届けると中からメイドやら執事やらが飛び出してきて心配していた、送り届けてくれた貴方に感謝すると言われる。そして少ないがお嬢様が迷惑をかけたのでと5諭吉渡される。探索者は日常へと戻るだろう。蒼い犬のことも、不思議な空間も、いずれはただの思い出にすぎなくなる。しかしその時のあなたはまだ知らない。そう遠くない未来に、ペットショップにはあの蒼い仔犬が売られ、町では青い犬を連れた人々が増えていくことを。
ノーマルエンド→夕方ごろになりふいに宮司がその場を離れる。少しして、奥から仔犬を抱いて彼は戻ってくる。少女は喜び、貴方と宮司にお礼を言うだろう。
(少女を家に送るなら上記の処理を入れる)
こうして探索者は日常へと戻っていく。見たこともない不思議な青い犬のことはいずれ思い出にすぎなくなるだろう。しかしその時のあなたはまだ知らない。そう遠くない未来に、ペットショップにはあの蒼い仔犬が売られ、町では青い犬を連れた人々が増えていくことを。
Nエンド→夕方ごろになりふいに宮司がその場を離れる。少しして、奥から仔犬を抱いて彼は戻ってくる。少女は喜び、貴方と宮司にお礼を言うだろう。さらに宮司は「君との会話は面白かった、お礼にこの子をあげよう。大切にしてあげるんだよ」と青い仔犬をくれる。仔犬は愛らしいくりくりした瞳で貴方を見つめ、尻尾を振ってくる。1d3SAN回復
(少女を家に送るなら上記の処理を入れる)
探索者は日常へと戻っていくだろう。しかし貴方は宇宙の神々の片鱗を知ってしまった。人間には理解できない恐怖の世界が存在することを知ってしまった。そんな貴方のそばには青い可愛らしい仔犬がいる。この仔犬もいつかは、貴方に牙をむくのだろうか…?
予想外エンド(ロストでも可)
写真→あなたが写真に触れると意識が揺らぎ、次の瞬間その写真で見た場所に立っていた。(シークレットで幸運を振り、成功で過去、失敗で未来。描写はお任せします)貴方が現状を理解できずにぼうっとしていると、目の前にあの宮司さんが立っている。
「だから触れてはいけないと言ったじゃないか」
彼はそういいあなたに微笑む。それを見た瞬間意識が途絶える。次に目を覚ましたのは社務所の畳の上。何があったのかは思い出せないが、仔犬は無事帰ってきたようだ。宮司さんは苦笑し、少女は少し呆れている。
(少女を家に送るなら以下略)
探索者は日常へと戻るだろう。蒼い犬のことも、不思議な空間も、いずれはただの思い出にすぎなくなる。しかしその時のあなたはまだ知らない。そう遠くない未来に、ペットショップにはあの蒼い仔犬が売られ、町では青い犬を連れた人々が増えていくことを。
犬→突如青い犬が貴方に牙をむいた。逃げることを考える前に貴方は地面に引き倒される。噛みつかれる―そう思ったときに、上から声が振ってきた「だから、駄目だと言ったじゃないか」視界から青い犬が消える。もう大丈夫だ、と本能的に感じた瞬間、貴方は意識を手放した。
気が付いたら貴方は自分の家にいる。少女は仔犬を見つけられたのか、なぜあの時宮司の声が聞こえたのか…何も知らないまま、知るすべもないまま、日常へと飲み込まれていくだろう。
クリア報酬
仔犬を見つけた(予想外エンド犬以外該当)→1d6
少女に優しく接した→1d3(送り届けたらなら+2)
犬に危害を加えなかった→1d3
宮司の正体を知った→1d10(宮司の正体を見た場合+1d10神話技能)
ティンダロスの猟犬を見た(紫空間で幸運失敗)→神話技能3
Nエンドでクリアした→ティンダロスの仔犬(後述)
真相
ニャルさんが暇つぶしにティンダロスを人間に飼わせよう!ってなっただけのシナリオ。
紫空間は時空の狭間的空間(オリジナル)で、ニャルさんはそこで犬の品種改良をしていた。
比較的優しいニャルさん。紫空間で発狂したらニャルさん(宮司)が精神分析99をしてくれる。優しい。
蒼い犬はティンダロスの犬であり猟犬ではない。
ティンダロスの犬→何もしなければ大人しく主人にとても忠実。仔犬はポメラニアンのようにふわふわもっふもふしているが成体は筋肉質で我々の知っている猟犬イメージに近くなる。鋭利な物が好き。仔犬はとてもやんちゃ。どちらも走るのが早く本気で走ると蒼い汗をかく。汗は乾くと透明になり、乾くまでの時間はそんなに長くない(5〜10分くらい)。犬または飼い主に危害を加えた人物をどこまでも追いかけ攻撃するが飼い主が制すればすぐにやめる。仔犬は誰にでもすぐ懐くが飼い主の顔はきちんと覚えている。とても長生きする。100年かけて仔犬から成体に成長する。