＊あとがき

ここまで読んでくださった皆様、まずはありがとうございます！温かくて素敵なコメントを何度も頂き、応援してくださった皆様のお陰で此処まで無事書き切ることができました。本当にありがとうございました！


＊振り返ってみて

当初、夢主がこんなにも復讐に燃えるとは思ってもみませんでした(笑)実は夢主が男装している理由を大切にしていた弟が何らかの理由で居なくなってしまって「弟の代わりとして(自分が弟として)生きる」というのをただ目的にしていたのですが、書いていくうちにどんどんと復讐劇に…。辛い過去話ばかり細かく設定してしまって申し訳ない。
しかし、胸の内に復讐の炎を燃やしながらも周りの人たちと触れ合うことで時折本来の目的を忘れている雰囲気を出したくて試行錯誤。同時に無意識のうちにお互いにお互いが大切な人になっていて欲しくて。

中でも独歩さんは無意識に夢主の事を考えていたり思い出したり、夢主は独歩さんの事を場面場面で思い出していたり、彼の言葉が深く心に刺さっていたり。お互いに自分の中でかけがえのない存在になっていて、自分を変えてくれた存在になっていて…でもすぐにはその関係性に気づかない。そして、どちらかがいざ居なくなる･消えてなくなるってなった途端に「嫌だ」ってなってほしい関係を目指して書かせて頂いたのですがうまく表現できているかどうか…。

実際、書き始めて約１年半…自分が書きたいもの･書きたいシーンをたくさん詰め込めた話だと思います。同時に書いていくうちに夢主の心境やそれを救いたくなる周りの人たちの心境･言動はどんどん変化していった部分もあります。書いているうちに生まれたシーンもかなり多いです。それでも自分が思い描いていた着地点が書き始めた当初とブレずに書き切ることができたことに我ながら驚いているのも事実です。


＊今後について

連載に関してですが、今は第１章が終わった、そんな感覚で…。実は続編を書きたいとは考えております。当初はここまでのお話で終わりの筈だったのですが書いているうちに密かに散りばめた補足が必要な場面や言動が増え、着地はしたもののちょっとモヤモヤが残る感覚。夢主の今後、補足のお話やシーン、キャラクターと夢主の関係性、まだ明らかになっていない夢主の設定などなど随時浮かんでいるので書きたいと思っております。
しかし、続編を書くにあたり大まかでも着地点がまだ見つかっておらず書きたいものを書きたい勢いで書いてあやふやになって消えてしまうのも悲しい…。なので少し間を開けてしまうとは思いますが、此処まで書いたものを見返しながら書きたいものをまとめて今後のお話を構成していきたいと思っております。

あくまで考えている段階なので確実なお約束が出来ず申し訳ありません。ですが、まだまだ夢を書き続けたい欲はありますので、もしその時はまた覗いて頂けると嬉しいです。今後も何か質問や誤字脱字などあればお声がけ頂けると幸いです。色々と長くなってしまいましたが、ここまで読んで頂いて本当にありがとうございました！


2020/07/03　呉谷