高尾



ねぇこっちに来てよ(高尾100%様に提出)
のこんな展開も考えてたよってやつ
真ちゃんに部屋で愚痴ったその後です



 布団に寝転がって天井を仰ぐ。既に風呂は済ませてあるから問題はない。
 ばさり、目の前が黒く覆われて視界が鬱陶しい。どうやら前髪が目に掛かってるらしい。カチューシャはどうしたっけと思考を巡らせてみると、風呂場に置いてきてしまっていると気付いて色々と消沈した。

 一度気になってしまえば、もうどうしようもなくなってしまう。それでなくとも多少気が立っているのだ。男子だけの部屋で、髪ゴムだのヘアピンだのを探す方が無謀だと踏んで大浴場へ向かう。

 本当についてない。だからなのか、今日が終わりそうなこのときにやっと神様が微笑んでくれたのだろうか、余りに不憫な俺を同情してくれたのだろうか。


 横開きのドアを足で開く。因みにこの宿の大浴場は時間帯で男女が区切られているが、女子の時間はとっくに終わっている。残念ながらベタなオイシイ展開に期待は出来な――

「あ」

「え」

「……」

「……」

「……」

「失礼しました」


 余りにもあからさますぎるぞ神様。
 全裸というのか半裸というのか、タオル一枚以外は一糸纏わぬ彼女は、俺が今日一日ずっと見ていた彼女に違いなかった。





/(^^)\ナニコレ
平手打ちぱちーんかもしれんです


「高尾、そこに直れ」

「すいませんでした(土下座)」

「頭が高い。底に直れ」

「本当にすみませんでしたあああああ(いい角度)」


アッー


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