つまりは此処から 草木も眠る丑三つ時。 猿飛佐助は御館である武田信玄より命を受け、松永久秀の動向を探りに来ていた。 つい先日伊達軍に押し入り、いつものように駆け引きをしてきたらしい、という報告がある。 詳しい内容は聞くことは出来なかった。何せ、聞いた本人が口を閉ざしたからである。 一体、何を言われたのだろうか。 佐助は木の上で松永の住む城の方向を眺めながらそう思った。 「俺様には言えないことか……」 チクリと胸に痛みを覚える。 いくら知り合いで心配はするものの、やはり敵国なのだ。そう簡単には事情を話してなどくれはしないのだろう。 最近は伊達とも親しくなり、その従者である片倉小十郎ともよく話すようになった。 佐助は小十郎と話せることが嬉しいと思っていたが。 小十郎←佐助な図の松佐という。 とりあえず、松永様にいろいろやられちゃえばいいよ!と思いながら書き始めた記憶が(あ) 小十郎のことで何故かもやもやしていて、松永様のところに探りに来てるんだけと、それのせいで捕まっちゃって…みたいなイメージだった。 所謂、忍者らしかぬ行動を取ってしまったというかなんというか。人間臭い(女々しい)佐助が書きたかった一品。 ただこのあとどう繋ぐか、で止まった。 |