ガラム港に着いたはいいが、街に至るまでの鉱山が危ないらしい。
最近魔物は見なくなったのに、と思ったら落盤だそうだ。

仕方ないので暫く港に留まろうと考えていたが、なんと同じ船に乗っていたお兄さんが一緒に街まで連れていってくれるらしい。
なんていい人なんだ。
ガラ悪そうとか言葉遣い悪すぎとか帽子ヘンだとか思っててごめんなさい。

道中、いろんな話をした。

お兄さんはこう見えて海軍の人らしく、休暇中にケルム火山で修行するらしい。
そして、以前ガラムに来た時はゆっくりできなかったらしく心残りが多いと。

最大の心残りは混浴なんだぜ、ゲヘヘ、と言われ、思わず街の露店に並んでいたピコピコハンマーでぶん殴ってしまった。

お兄さんは暫く痛みに呻いていたものの…なんか、嬉しそうにしていた。
私が気味悪がっていると、お兄さんは拗ねながら、侘びだと言って奇麗な髪飾りをプレゼントしてくれた。
意味が分からないが…まあ嬉しいので、貰っておこう。

火山へ向かったお兄さんと別れ、温泉宿に宿泊する。
温泉サイコーだ。超気持ちいい。

泊まっている間に鉱山の修復が終わったそうなので、港へ戻る。
一番早い船はガルポス行きだそうだ。ガルポスってどんな街だっけ?
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