静帝
2010/12/29 09:57
静雄さんが帝人を犬扱いして飼ってる話!
静雄さんが外道だよ!甘さなんてこれっぽっちもないよ!
「おい、起きろ」
ガンッとゲージを蹴られ、目を覚ます。顔を上げれば、静雄が皿を片手に立っていた。
「飯だ、食え」
犬用の皿を狭いゲージの中へと置く。
帝人は、平和島静雄に犬として飼われている。
首には首輪が嵌められ、身体を丸めないと眠れない狭いゲージの中へと閉じ込められている。犬に服はいらない、と裸だが、布団を与えられているだけマシかもしれない。
好き放題に抱かれ、怠い身体を起こし、皿に顔を近付け食べる。手を使って食べようならば、お仕置きをされる。喉が渇けばゲージ内に置かれたペットボトルに入った水を飲む。
「静雄さん…トイレに行きたいです…」
帝人が懇願すれば、静雄は帝人の首輪を掴み引っ張る。四足歩行を命じられているので、速く歩かないと膝が床と摩擦して傷が出来てしまう。
静雄はトイレの扉を開けると、帝人の身体を投げ入れるようにして個室に入れた。帝人は急いで用を足す。のんびりしていると、最中でも扉を開けられる。
静雄が仕事で出掛けている時は、鎖に繋がれているが、自由に動き回ることが出来る。腹を下した時は静雄が出掛けるまで堪える。
手を洗うと、四つん這いになり扉を開ける。扉の前に立っていた静雄に再度ゲージ内へと入れられた。
食事は一日二回。静雄の帰りが遅くなれば、一日一回ということもある。
たまに、静雄の気まぐれで菓子を貰う時がある。それは有り難く頂き、朝しかご飯をもらえなかった時に食べる。
帝人自身、どうして静雄に飼われているかわからない。ただの知り合いだったはずだ。
初めは抵抗したものの、抵抗をすればどんな酷い目に合うか身体に教えつけられた。
静雄の目的もわからない。
だが、静雄に逆らってはいけない。それだけはわかっている。
全身に出来た青痣を見、布団に包まりながら静雄に聞こえないくらいの溜息を吐いた。
たまにこういうのがすごく読みたくなるし、書きたくなる
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