SS部屋 | ナノ
※犬静×犬帝でクリスマス!

2010/12/28 20:31

一応、前の静犬帝と繋がってます
まさかの犬静犬帝で微裏だよ!
クリスマス全然関係ない!
オッケーな方は下へどぞっ




――…なんでこんなことになってるんだろう。
 帝人の今の悩み事は専らそれだ。
 帝人の隣には、金色の毛で覆われた自分より大きな犬が眠っている。帝人の普段の身長を考えれば帝人の方が大きいはずなのだが、帝人は今普通ではなかった。
 手の平はぷにぷにの肉球に変わっており、全身を短い黒と白の毛に覆われている。鏡を見れば、小さな仔犬と目が合う。
 そう、これは帝人だ。
 以前、新羅の何処からか調達してきた薬の実験台となり、犬になったことがある。今もそれと同じなのだが、その時は静雄が面倒を見てくれた。だが、今はその静雄も隣でぐっすりと眠っている犬になってしまっている。
 新羅いわく、「いやあ、静雄も効くのかなって気になっちゃってさ」と笑っていた。
 それでなんで僕まで巻き込まれるんだ、と噛み付きたくなった。
 以前と同じく、一日で治るらしい。静雄はすることもないので眠りについてしまった。
――…せっかくのクリスマスなのに。
 犬の身体で溜息を吐き、静雄にもたれ掛かるようにする。静雄はその僅かな重さに気づいたのか、目をぱちりと開ける。
「帝人、どうかしたか?」
「暇です」
 くんくんと顔を匂われ、帝人はなんだかすごく恥ずかしい気持ちになる。
 静雄が立ち上がれば、大きな身体だけに威厳がある。静雄は大型犬のゴールデンレトリバーに対し、帝人は子供の柴犬だ。
「静雄さん?」
 臀部を匂われ、帝人は飛び上がり逃げる。
「何するんですかッ」
 キャンキャンと仔犬の高い声で吠える。勝手に威嚇が出るのは仕方ないと思う。
「犬ってよく互いの尻匂ってんじゃねえか」
「だからってやめてください!」
 ぷいっと顔を背ければ、首の襟首を銜えられ、ひょいっと身体が宙に浮く。慌てて脚を動かすが、逃げられそうにもなかった。
 そして、ベッドに降ろされる。
「…流石に犬じゃ入んねえか」
 ぺろり、と肛門を舐められ、逃げようとしたが、背中を押さえつけられた。
「静雄さん!これは流石に体格差が!」
「そうだな…」
 静雄はなおも肛門を舐める。一体何がしたいだろうかわからない。入らないというのはわかっているだろうに。
 突然、自身を舐められ、「きゃうんっ」と悲鳴を上げる。静雄はその声が気に入ったのか、何度も人より長い舌で舐める。
 透明な液体を吐き出し、帝人は舌をだらし無く出しながらはっはっと荒い息を繰り返した。「くぅん…」と小さな声で鳴き、息を整える。
「…ははっ、可愛いな」
「もっ、やですっ!静雄さんのばか!」
 歯で噛み付くのは忍びなかったので、柔らかな肉球をぷにぷにと押し当てる。
 が、静雄は気にしない様子でぺろりと耳元を舐めた。ぴくぴくと帝人の耳が上下に動く。
「…やべえ、挿れたい」
「だっだめです!」
 帝人がそう叫んだ瞬間、静雄の姿が人間へと戻った。帝人の手も人間のそれだ。
 静雄はにやりといやらしい笑みで笑う。
「人間でならいいよなあ?」
「いや…それは…」
 にっこりと微笑んだ静雄に口元を引き攣らせながら、せっかくのクリスマスに一体自分達は何をやっているんだと切実に考えた。




流石に犬静犬帝で本番を書く勇気はなかった


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