SS部屋 | ナノ
臨帝でクリスマス

2010/12/27 09:47

「ふふっ、帝人君とクリスマス!楽しいなあ!」
「はあ、それはよかったですね」
 元来、帝人は来良学園の友達で行うクリスマスパーティーに参加するはずだったのだ。
 だが、臨也がそれを許す訳がなかった。問答無用で眠っている帝人を拉致し、逃げられないよう夜の情事中の写真を脅しに使ってきた。いつ撮られたのかはわからないが、映っているのは確かに喘いでいる帝人だ。
 帝人は頭痛で響く頭を押さえながら溜息を吐く。
「ていうかさ、恋人である俺より学校の友達を優先しようとするだなんてどういう神経してるの?俺は今日のために仕事全部片付けたっていうのにさあ!」
「愛が感じないよ」と溜息を吐く臨也に、帝人は苦笑を浮かべる。
「僕だって臨也さんと過ごすつもりでしたよ。でも委員長だから顔くらいは出しとけって言われて。すぐに臨也さんのとこに行くつもりでした」
 じとっと睨みながら言えば、臨也は無意識にか、拗ねていた顔を輝かせる。あのいつも濁った目が純に輝いている。
「だよね!帝人君は俺ラブだもんね!俺も帝人君ラブだよ、ケーキ食べるかい?」
 先程までの機嫌の悪さはどこへ行ったのかと尋ねたくなる。
 臨也は右手に白、左手に茶のケーキを持って戻ってきた。「どっちがいい?」と笑顔で聞く臨也に、帝人は大きな苺の乗った白いケーキを指差した。



遅刻だとか知らない


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