SS部屋 | ナノ
静帝で静雄に犬耳が生えました

2010/12/07 21:03

途中で飽きたの
うさみかは物凄くたぎるのですが、いぬしずはなんかあんまり燃え上がらない


 しとしとと雨が降る。
 帝人はビニール傘を持ち、家へ向かって歩く。街は傘でカラフルに彩られていた。
 買ったばかりの食材を守るように腕に抱きながら歩いていると、ふと路地裏に黒い影が見え、そちらへと目を向ける。
「…平和島、さん?」
 顔は深く被った帽子でわからないが、バーテン服には見覚えがある。といっても、向こうは帝人のことを知らないだろうが。
 だが、見つけてしまった以上、見なかったフリなんてできない。
「あの、大丈夫ですか?」
「…あ?お前、確かセルティとよく一緒にいる…」
「竜ヶ峰、帝人です。…大丈夫ですか?」
 再度安否を尋ねれば、静雄はふらりと立ち上がる。慌てて背中を支えようとすると、ふわりとしたモノに当たる。
「?」
 それは静雄のズボンから出ており、なんだこれと掴んでみると、静雄はバッと帝人を見た。
「あ、あの…」
「違う!俺はそういう趣味じゃねえからな!」
「え?」
 静雄が何を言っているのかがよくわからない。よくよく見てみれば、それは何か動物の尻尾のようだった。しなり、と垂れている。
「…それ、犬の尻尾ですか?」
「違うからな!新羅に薬飲まされただけで、決して俺がそういう趣味があるわけじゃ…」
「薬?」
 静雄はボロボロと自らの口から話していく。子供に変態に見られまいと必死なのだろう。だが逆に墓穴を掘っている。
「新羅さんに薬飲まされたんですか?それで犬の尻尾が…」
「…あと、耳もだ」
 帽子を脱ぐと犬の耳がひょこっと現れる。帝人は思わず目を輝かせた。
「すごい…」
「あ?凄くともなんともねえよ。お前にこれが生えてみろ。どれくらい嫌なのかわかる」
「兎耳ならつけたことありますよ、罰ゲームで」
「兎…ああ、似合いそうだな。お前」
 歩きだそうとしてよろける静雄の身体を今度は支える。
「大丈夫ですか?その、副作用とか…」
「違う…腹減っただけだ」
「え?」
「尻尾は隠せなかったから、昨日からずっと此処にいんだよ」
 帝人の傘は小さく、静雄の肩を濡らす。帝人は鞄からタオルを取り出し、静雄に渡す。
 だが、静雄は既に水でびちゃびちゃになっており、あまり意味はなかった。
「あの、僕の家、此処から近いんですけどよかったら来ますか?」
「…いいのか?」
 断られるのを承知で尋ねたのだが、静雄は「じゃあ有り難く頼む」と言ってきた。もしかして、飲まず食わずで雨に打たれて静雄なりに弱っているのかもしれない。


この後、静雄さんは帝人を舐めに舐めまくり、理性を取りもどして落ち着くために池袋を一周します


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