SS部屋 | ナノ
静帝で腐男子なみーくんY

2010/12/05 18:04

「…やっぱり、僕って変なんでしょうか」
「え、」
「だって、女の人の身体より、こういったやつの方が興味があるんです。それっておかしいですよね」
 それなら、男でしかも高校生の身体に欲情してしまう俺はなんなんだ、と思いながら帝人の科白を否定する。
「好みは人それぞれだろ。それこそ変なこと気にしてんじゃねえよ」
「…静雄さんって優しいですね。ありがとうございます」
 頭を撫でながら言ってやれば、帝人はふわりと微笑む。静雄も釣られて微笑んだ。


 帝人から数日振りにメールがきた。静雄は慌てて本文を読む。
『例のやつできました!お時間がありましたらいつでもいいので寄ってみてください(>_<)』
 例のやつってなんだ、と思いながらも添付された画像を開く。そこには何処か見覚えのある服が映っていた。
──…これ、どこかで。…もしかして。
 帝人の言ってたコスプレの話を思い出す。
──マジで作ったのか。…これ、竜ヶ峰の手作り、だよな。
 帝人が自分のことを考えながら作ってくれた。そう思うと、嬉しくて口元が緩んでしまう。それを見ていたトムに、からかうように突かれた。
 仕事を早めに終わらせ、軽い脚取りで帝人の家へと向かう。気分は最高潮だ。
 コンコン、と古びた扉を壊さないようにノックする。帝人の少年らしい声が聞こえ、扉が開かれた。
「静雄さん!よかった、ちょうどいいところに」
「?何がちょうどいいんだ?」
「三人揃った写真も撮りたかったんです。どうぞどうぞ」
 三人って俺と竜ヶ峰と誰だ、と聞こうとしたところで帝人の部屋に大嫌いな人影が見える。
「げ、マジでシズちゃんかよ」
「ノミ蟲…ッ」
 殴りたい衝動を此処は帝人の部屋だと自分に言い聞かせ、抑える。
「えと、このキャラクターが臨也さんにそっくりで、誘ってみたらオッケーがもらえたので」
「残念だったね、シズちゃん。帝人君の関心を独り占めなんかさせるわけないじゃん」
「お前、俺には他の奴には内緒にしてくれって言ってなかったか?」
「ああ、臨也さんは割り方どうでもいいので」
「あ、帝人君ひどーい。せっかく着てあげるっていうのに」
 静雄さんもどうぞ、と腕をそっと組まれる。それだけで臨也という存在を許してしまう辺り、静雄の脳は完全に、折原臨也<竜ヶ峰帝人なのだろう。
 帝人が突然服を脱ぎ出したので、静雄は慌てて目を逸らす。だが、臨也は容赦なく帝人をにやにやとしながら見ていたので、がつんと一発殴ってやった。


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コメント
2010/12/05 20:44 みーくん信者
おきがえ((`・ω・´))ブルブル…。なんのコスプレか楽しみです!
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