静帝で腐男子なみーくんV
2010/11/30 20:43
家に帰り、帝人に渡された本に目を通す。原作を読んでみたのだが、どうやったらああなるんだろうかと思うほど、極普通の少年漫画だった。そっちは普通に読んでいると、一つのことに気づく。
「…ん、こいつ、竜ヶ峰の読んでる本程幼くねえな…」
所謂乙女フィルターいうものでで、同人誌では実際より幼く描かれているのだ。静雄は首を傾げながらも同人誌の方に目を通す。
原作ではありえないほどにラブラブな二人を見、（俺と竜ヶ峰もこうなれたらいいのに）と難しいことを考える。
携帯が震えたので確認すれば、先程アドレス交換をした帝人からのメールで、静雄は思わず正座をする。
『竜ヶ峰です。あの、暇な日がわかったらまた連絡ください。無理にはいいですから。静雄さんの暇な時で』
今すぐにでも休みを取りたいのだが、今日休みだったばかりだ。帝人の都合も考えれば、次の休みは二週間後になりそうだ。
『また連絡する』と返せば、『ありがとうございます（´・ω・）』と顔文字付きの返事がきた。なんだか嬉しくて、壁に頭を何度もぶつけた。
静雄はその日からは暫く、できるだけ仕事が早く終わるように努めた。トムも何かを感じたのか、それに協力的だった。トムも早く仕事が済んだ方が効率的でいい。
次の休みがわかった瞬間、静雄は帝人にメールを送った。返事が来るまで事務所で待機する。もしその日が帝人の無理な日なら変えてもらわなければいけないからだ。
返事が来ると、獣並の速さで携帯を開く。
『僕もその日暇です。待ち合わせ何処にしますか？（´・ω・）』
また顔文字が付いている、と口元が緩む。前もこの顔文字だったので、他の人間にもよく使っているのだろうが、静雄は気にしない。
『借りてたやつ返したいから、お前んちに行く』『了解です（｀・ω・´）キリッ』
顔文字一つに悶えて壁をどんどんと叩いていると、トムに壊れると止められた。
「なんだ、もしかして彼女でもできたか？」
「いや、まだ片思いなんで」
「そうか、そりゃ頑張らないとな」
トムは本心から応援してくれている。静雄は頭を一つ下げた。
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コメント
2010/12/02 21:50 にくきゅー
帝くん可愛すぎてﾔﾊﾞいです
（｀・ω・´）キリッ
2010/12/01 15:08 ナナ
顔文字付きメールもらえるシズちゃんｳﾗﾔﾏｼｽ…！(｀・ω・´)
2010/11/30 21:43 みか好き
面白いです、もっとやってください！(｀・ω・´)
2010/11/30 20:47 猫
このふたりを応援してますっ！(｀・ω・´)キリ！
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