養子パロでこたつ
2010/11/25 15:12
白のビニール袋を片手に玄関の扉を閉める。靴を脱ぎ、端に揃えると、留守番をしている子供の名を呼ぶ。
「帝人ー」
コンビニで買ってきたお菓子をひらひらとしながらリビングに入ったが、そこに帝人はいなかった。
飲みかけのココアが置いてあり、電気がつけっぱなしだ。トイレにでも行ったのかと火燵に足を突っ込めば、子供の悲鳴が聞こえた。静雄は慌てて布団をめくる。
「うー…」
「帝人?!お前、なんでこんなとこに…」
「ぅ…、あったかくて…。ねこさんはこたつでまるくなるってお歌であったので」
「あー…。とにかくそこからでてこい」
ちょいちょいと呼べば、帝人は這いながら中から出てきた。着ていたセーターをめくれば、少し赤くなっている。
「…ごめんな」
「痛くないですよ」
「ん、そうか。菓子食うか?」
「おせんべい食べたいです」
「おう、買ってきたぞ」
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