臨帝で爪切り
2010/10/31 08:54
帝人が黙々とパソコンに向かっていると、雑誌を読んでいた臨也が突然声を発する。
「…あ、爪割れた。帝人君、爪切り貸して」
「鋏しかないんでそれでいいですか?」
「……帝人君はいつもそれで切ってるってわけじゃないよね?」
「?はい、切ってますが何か」
臨也に背を向けたまま振り返らずにそれがどうしたと言わんばかりの口ぶりで返せば、臨也は「ありえない!」と帝人の肩を掴む。
「なんですか、もう」
「俺なんか爪切りでも妥協してるくらいだよ?!」
「知りませんよ。切れたらなんでもいいじゃないですか」
溜息を吐く帝人に、臨也は「本当にこの子は…」と頭を押さえる。
「…もし爪切りがあったら帝人君はそれ使うんだよね?」
「そりゃそうですよ」
「じゃあ今から買いに行こう。勿論俺の奢りで。どうせだし今晩のご飯買いに行こうよ、鍋でいい?」
後半は全く主旨が変わっている。帝人は初めて後ろを振り返る。
「……そんなに僕と晩御飯一緒に食べたかったんですか?僕は臨也の奢りならなんでもいいですけど」
「やった!じゃあ行こう、今すぐ行こう」
「はいはい、これ終わるまで待ってくださいね」
帝人の作業が終わるまで臨也は忠犬の如く待ち続けたのだが、5分後に待ち切れずに後ろから抱き着いたのを帝人に平手打ちを喰らった。
(ボールペンじゃなく平手打ちっていうのに愛を感じるよね!この照れ屋さん)(はいはい、妄想乙)
なんか爪を切ってる途中に思い付いた
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