SS部屋 | ナノ
サイ帝+α

2010/10/17 23:40

『みーくんみーくん』
「サイケ君、ごめんね。今から出なきゃいけないんだ」
『…ッ、みーくん今日はオレと遊んでくれるって約束したもん!』
「ごめんね、帰ったら遊んであげるから」
『もう知らない!みーくんのばかばか!きらい!』

プツン、とソフトが強制終了される。
帝人は溜息を吐くと、時計を見、鞄を取った。
サイケはその様子をパソコンの画面越しに見つめる。

『…みーくんのばか』

ぽろぽろと不思議な桃色の目から涙を零す。
―オレと遊ぶって約束したのに。
―オレがただのソフトだから?オレが臨也くんのコピーだから?だからみーくんはオレを優先してくれないの?
帝人が一つ削除ボタンを押してしまえばなにもかも消えてしまう存在。
サイケは涙を拭い、電脳世界へと旅立った。

「だからってなんでうちに来るんだよ」
『オレは臨也くんに会いにきたんじゃないよ!がっくんに会いにきたの!』
「ていうかさ、ただの音楽再生ソフトのくせになんで俺のパソコンにハッキングできるの?どうやってセキュリティ突破してるわけ?帝人君が手助けしてるわけじゃないよね」
『ふーんだ、みーくんのことなんかしりませんーっ』
『また喧嘩したの?』
『がっくんがっくん!みーくんってば酷いんだよ!』

ぐすぐすと鼻水を啜りながら学園天国に抱き着く。
学人はよしよしとサイケの頭を撫で、泣き止ませようとする。

『ぅー…』
「泣き止んだらさっさと帰ってくれる?今日は大切なお客さんが来るんだから」
『大事な商談?』
「そういうのじゃないんだけど」

『じゃあ居る』と臨也のパソコンの画面に居座る。


終わり←
昔書いて放置プレイだったもの
気が向いたら続き書きます


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コメント
2010/10/18 17:24 もちこ
続きがみたいです・・・・!
全裸でwktk(・ω・*

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