| あらゆる地獄の責め苦も彼の前には意味を成さない。精神を肉体から解離させてしまって、肉体の苦痛を彼はどこか他人事のように見ている。 彼は恐怖という恐怖に追われて生きた。地獄の何も彼を苛むことはできない。 彼にとっては地獄こそ至高の楽園なのかもしれぬ。 地獄で肉体的な苦痛を与えられて彼岸行きしてへらへらしてる関口君をどうしたものかって獄卒が悩んでるところに鬼灯様が来てそれを見た関口君が「京極堂！」って駆け寄って金棒で一撃されて「ああ、やっとその気になってくれたのか」って笑うから珍しく鬼灯様が狼狽える まで考えた 関口君は京極堂に優しくされるのも痛め付けられるのも同じくらい幸福で苦痛なんじゃないのか 肉体的な痛みなんて慣れてるだろう 彼の苦しみは彼自身の存在に由来する 彼岸に行ってしまえば現実は正しく認識されない 認知が歪めば関口はどこででも幸せになれるのでは 陰摩羅鬼で「拷問には慣れています」とか言っちゃう関口君な。かわいい。 [＊前] | [次＃] ← |