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 遠き体温

「泣くな、関口、泣かないでくれ。君の涙が僕の肺に溜まって溺れてしまう」(すごく遠回しな告白)
「さみしい」「かなしい」って泣く関口君を抱きしめて「僕がいるだろう」って言いながら中禅寺君も泣いているのだ……

傍にいて体温を分け合っても、言葉を交わしても、体を重ねても、君に近づけない。君の寂莫は解けない。君が手に入らない。親しくなればなるほど君の心は遠ざかっているように感じる。君が泣くと心臓が痛い。孤独を盾に僕を拒み続けている。愛させてほしい。

中禅寺君は関口君を独りにしたくないのに関口君はそれを振り払って(あるいは気づかないで)寂しくて泣くから中禅寺君も悲しくて泣いてしまうんだ

嗚呼、哀しい、寂しい、苦しい――そんな号哭を彼の口から聞く時、僕は引き裂かれるような痛みを覚える。無力感でいっぱいになって、音もなく涙が零れ落ちる。初めて彼の瞳を見た時からこうなることを予感していた気がした。彼の肢体はいつもあたたかく、彼の心を表したように僕の体温を受け入れない。

あたたかいのは熱を拒絶しているからで、冷たいのは受け入れているからなんだって

中禅寺君が関口君の涙を拭いながら「泣くな、関口、頼むから泣かないでくれ」って言ってるシチュ好きなんだが、言いながら中禅寺君も泣いていて「君だって泣いてる」って二人で泣いてるだけの中関好きですください


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