神童、人に成れり 人間が嫌いな中禅寺君いいな、人間の人間らしさが嫌いな中禅寺君。榎さんはあまり人間らしくないから友人と認めてる この傲慢さが堪らない 神童中禅寺君が関口君に執着する理由。何だろう。関口君がマージナルな存在だからかな。彼岸と此岸を行き来する。知的好奇心に端を発する興味。かな。始まりは。 中禅寺君が出会った中で一番きれいで一番きたない人間関口君 神童中禅寺君と無欲自己中関口君の妄想が止まらない。神童中禅寺君は人間というものを理解した上で軽蔑していて、人ではないものになりたがっている。関口君は権力とか財産とかには微塵も興味を示さないけど自分のために平気で人を利用する。 神童中禅寺君はケッペキショウ中禅寺君と大分近い 関口君の幸せを知っていて彼岸に行かせないのが中禅寺さんの執着の顕れであると思うんだけど、じゃあなぜ手を離さないか、と考えると中禅寺と関口はつまるところ同じ願望を持っているんじゃないだろうか。自己肯定欲求。 関口に頼られているうちは自分が打算に塗れた俗人だと気づかなくていい。関口は人間の裏に隠れた汚さを読み取らない。聖人ぶって偽善を行えば、聖人だと安易に信じる。悪意を読み取らないし、逆に好意も読み取らないけど。 関口の前では中禅寺さんは神童中禅寺君のままだし、中禅寺の前では関口君は幼子のまま 不必要に大人になることを強いられた子供たちが出会って子供になることを覚えた [*前] | [次#] ← |