| 答案用紙に赤の量 常に正解を選ぶことのできる中禅寺君と常に不正解を選んでしまう関口君 関口君が先に間違えるから中禅寺君も安心して間違いを犯せる いつもいつも関口君は間違えてしまうから先回りして正解を選び続ける中禅寺さん 結婚したのも知人と呼ぶのも 最良の選択ではないとしても正解を選ぶ 自分の感情さえも正しい正しくないで選択して間違ったものは切り捨ててしまうから感情すら見失ってほとんど「人間的な機械」みたいなもの、笑うのも怒るのも選択の結果 だから時々反射的に感情を外に出す榎さんを羨ましく思う中禅寺さん 関口君は関口君であまりにも間違えてばかりいるので自分はおかしいのだと思い感情を表現しなくなる 悲しいのも嬉しいのも怒るのも同じ反応 それを見抜いた中禅寺君に馬鹿だな、正しいとか正しくないとかそんなもの常識が決めるだけだぜって言われる 感情をわかってなくて榎さんを羨ましいと言ってる中関は榎さんが自分の感情は過剰すぎやしないと悩んだ時期があったことを知らない そして友情のなんたるかを知らないまま近づきすぎて友人も恋人も飛び越えて共依存に落ちていく中関 [＊前] | [次＃] ← |