「チーユンは将来なまえと結婚する」
「そんなことも言われたなあ…」
「確か、幼なじみか?」
「うん、私はチャウシンと同い年だから年離れてるけど」
「遊んでくれるお姉ちゃんが初恋とか?ありがちっつか、可愛いのなーお前」
「う、るさい!」
さも可笑しいという感じでポンポンと頭を叩くチャウシンにど突く。何故こんな話になっているのだ。
「ごめん、昔の写真が見つかって」
申し訳なさそうななまえに手渡された写真を見ると、手を繋いだ今より幼い二人がいる。ちょうどベイを始めた頃か、よく一緒に遊んでいた姉のような存在が、彼女と同じくらいの年の男にからかわれていて、無謀にも挑んで、負けたバトル。「ありがと」と頭を撫でるなまえが好きだと思った。
「わ、ちっこいクセしてませちゃってんの」
「黙れ…!」
爆発しそうな怒りを抑える。
「で、なまえは何て答えたんだ?」
「え、…どうだっけ?」
ダーシァンの問いに、ね、と。「覚えてるよね」と言うようにチーユンに笑いかける。なまえの首筋に光るネックレスのチェーン。思い出したら死ぬほど恥ずかしい。
「待ってる」と言って笑った彼女におもちゃの小さな指輪。

「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -