「ねえ、私のこと好き?」
「好きだっての」
ベッドの上でぼーっと天井を見つめていると横のチャウシンは私の髪を指に絡める。腕枕は正直寝心地は良くないけれど、泣きそうなくらい温かいから。―――彼はずっと叶わない片想いをしている。私は必死にアピールして、告白して、何故か付き合えて、その訳を知った。告白したときの彼の顔は覚えている。(悲しそうな顔してた。)部屋で写真を見つけて理解した。髪型がなんとなく私と似ている可愛い女の子の写真を。問いただすような馬鹿なことはしない。私はどんな形でもいいから彼の側にいたいから。代わりでもいい。
「大好きだよ、チャウシン」
「なんだよ、甘えちゃって」
呆れたように笑って、私を抱きしめて、髪を梳くように頭を撫でる。体温が、熱い。



髪を切ったら貴方はどんな反応をするんだろう。私は怖くて何も変えれずにいるけれど。

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