「お帰りなさい、氷魔さん。ご飯にするお風呂にする私にする?」
「もちろん貴女にします、なまえさん」
カチャリ、ドアの閉まった音。玄関先で抱きしめあって、愛しい匂いに安堵感を覚える。ぎゅーっとすればぎゅーっと返してくれて安心する。額をコツンと合わせて、視線を交えた。
「お変わりないですか?」
「うん。」
「会いたかったです」
「私もだよ」
ちゅ、とリップ音を立てる口付け。絡める指先。離れた時間を埋めるように、暫くは、このまま。



長旅帰りも悪くないですね。

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