高ぶる気持ちを抑えられずに彼女の手首を強く掴む。ギリリ、軋む音がして「ひっ」と小さい悲鳴が聞こえた。駄目だ、駄目だダメだ。ダメだよ?そんな声じゃ。もっと苦痛に鳴きなよ。白い肌に爪が食い込む。
「い゙…っ」
ボロボロと冷たい滴が手の甲に感じた。目を向けると紫に変色しているよう。苦痛に歪む彼女の口は嗚咽をもらす。自然と口の端が上がる。締め上げたら掌はダラリと垂れ、恐怖がありありと浮かぶ顔を覗き込んだ。
「なまえ、綺麗だよ」


口付けを落とせば彼女はヘラリと笑って意識を飛ばした。

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -