指を通して、結んで、解いて。
「よく飽きないな」
銀髪を弄る私を、翼は呆れたように見上げた。
「すごい綺麗なんだもん、」
まったく…彼は苦笑してそのまま空を仰ぐ。つられて私も見上げた。青くて高い空は吸い込まれるようで思わず、「わ、あ」。後ろによろけた。翼の髪を掴んだまま。ドサッと芝生に倒れると勿論翼も一緒に降ってきて、二人分の重みでフワッと千切れた葉が舞った。
「いて、」
「ごめ、ん?」
翼は身軽な感じで横に転がって私の上から退こうとしたけど、私の手は髪を引っ張ったままだった。少しだけムッとしたようにこっちを見てきたから思わず手を離した。
「ごめん、つい」
「いや…いいけど」
フッと微笑んで寝転んで目を閉じる。急に気恥ずかしくなってきた。私も寝よう。

日溜まりに落ちる。

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