もう暫く会っていないな。なんて、感傷に浸るような性分ではないはずだが、この星空がそうさせた。お前が大好きだと言っていたからだろうか。俺は「お前の方が云々」なんていうありきたりな台詞を思い浮かべてしまって、なんて馬鹿な男に成り下がってしまったんだとげんなりとした記憶がある。何も言わずに出てきたが、適当に大会にでも出場すれば表に取り上げられるからどこに居るか把握させられるだろうなんて安直な考えだった。そう簡単に大会が転がっている訳もない。お前泣いているんだろうな。泣き虫だもんな。ふと口端に零れた笑み。そういえば、いや、なんでもない。(写真を持ってきていたが、女々しい自分に腹が立ったから出すのを止めた。どうせ会いたくなるのがオチだ。)見上げた天の川。願わくば笑顔でありますように。



強さよりも望むもの

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