「おいなまえ」
「なにーキョウヤさん」
「なにしてる」
「見て分かんないですか?」
「そうじゃねえ」
ちょっと馬鹿にしたように言ったらイライラが余計に増えたみたいだ。私は構わず次の対戦相手のデータを見る。
「む、防御型…」
「あのなあ、」
「私にご用ですか?」
「あ?…いや、」
「暇なんでしたら手伝ってくださいよ」
「なまえ、オレはなあ…」
不意に止まった彼の台詞に、画面を見つめていた私の目が動く。そして思わず頬が弛んだ。
「これ終わったら空いてるんで、どこか行きましょう」
「…おう」
キョウヤさんの手が、資料に伸びた。



困ったようなキミの顔は赤かった気がした

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