時計を見たらおはようと言うには遅すぎる時間になっていた。「おはよう」お前はいつも通り笑っていった。眩しい日の光が目に痛い。昨日はかなり疲れていたに違いない、俺が寝過ごすなんてまずないからな。起き上がれば「どこに行くの?」なんて不安そうに聞く。洗面所に決まってんだろ。つかなまえ?テメェなんでここにいんだよ。「キョウヤさんて見てて飽きないし」鼻歌うたってる癖に少し哀しげに見えた。

俺が旅立ってしまうことくらい、思えばお前は気付いてたのかもな。バレないようになんて考えていたのが馬鹿みたいじゃねえか。アイツぶっ倒したら帰ってくる。ちょっと寝て待ってろ。

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